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なめくじ長屋奇考録
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「このマンガがひどい!2010」第四夜。荒れ狂おう、そしてエロ劇画という素晴らしきバカたちへの愛を叫ぼう。

2009/12/24 22:45|このマンガがひどい!TB:2CM:27
なめくじ長屋2009年総括企画 「このマンガがひどい!2010」も、あっという間に最終日。

本日も昨日に引き続き、元「ガロ」副編集長・白取千夏雄氏をゲストに迎えてエロバカしくお届けします!!


げ 唐突ですが白取さん、プロ野球ってお好きですか!?
が、その返事と待たずして好きだろうが嫌いだろうがコレはトラウマ級!!
あまりに酷すぎたのであえて通常記事で取り上げず、この企画の為に温存していた切り札を見よ!!
⑤
DARU ビッシュ~~!!
桜壱バーゲン 「球界の種馬、ダル〇○〇ュ」!!

白 MLBが好きだけどこれはオーマイガッ!

げ 「誰も求めてないタブー」に今年も剛速球で挑戦していただきました!!
しかもこのDARU氏の登場シーンは某有名作品の「オラオラ」「無駄無駄」をさらに越えるインパクト。
⑤-2
マヌケっぷりを、足の短さオンリーで表現しきれる桜壱バーゲン先生の才能。
最大限の賛辞として、 こういう漫画を紹介するために「なめくじ長屋」をやってるんだけど桜壱バーゲン先生いい加減にしろ(愛してる)。

白 …とりあえずDARUは執行猶予なしで7年くらい入れとくか。

げ 「ありがとう」と「死ね」を丁度半々でブレンドした感情を表す日本語がない事が、非常にもどかしいです。


次、そろそろ終盤なんでブレーキ壊していきますよ!!
ドデン!!
⑦
「古田一也がはるな愛を普通に女だと思っているの巻」!!
関連記事

げ あえて古田一也の悪口は言わん!! 編集部、気づいてやれよ!!
白取さん、なんなんですかコレ?この「笑いと怒りと恐怖がバランスよく制御不能になる新しい感覚」は。

白 でもね、昔は「30で未婚」と聞くと、ある一定世代から上は必ず「お前、まさかアッチ(ホモ)じゃないだろうな?」なんてことを下卑た笑いとセットで言うのが定番だったっすよ。まだ「晩婚化」なんて言葉なかったし。

げ あ~、まあそうか。ということは?

白 その世代に配慮した結果、「ノーマルの選択肢」として長澤まさみちゃんを、「アッチ」の選択肢として大西賢示をあえて挙げたのでは・・・なくて、こりゃやっちまったなマジで!

げ やっぱりそうなのか畜生め!!って言うか、「でもね、昔は~」」で話が始まりましたけど、長澤まさみとはるな愛が出てる時点で設定が現代だし。そんな簡単に時代を飛び越えられたら、警察いらんのですよ!!
んで、編集部も編集部でこの大チョンボをスルーするくらいに芸能の知識が無いし、誤植も酷いんですよね。
この回の感想でダイナマイトタイムズに掲載された人面犬さんのコメントでも、「長澤まさみ」を「まゆみ」って打ち間違えてるし。


白 つまり先の「故意説」は完全否定されたというわけですな。
あーあ、同業者としてちょっと庇ってあげたかったのに、せっかくオウンゴールをヘッドで何とか戻してやったら、思い切りボレーシュートを自陣に叩き込まれた気分。

げ 神の手まで使ってな。古田一也、テレビではるな愛を見て、「いい女!!」って思ったんだろうなあ・・・ 

白 あとマジメな話、DTPになって「誤植」ではなく「誤変換」が増えてますな。
まあ今回のは名前を間違えるという明かな凡ミスだけど。
たとえエロでも校正はしっかり、やりましょう。人として。

げ 以上、漫画ダイナマイト愛読者からのお願いでした!!


・・・と思ったけどダイナマイトに対してはまだまだ言い足りんわい!!
コレ、グワゴラガキン!!
⑧
美女の陰毛でアユを釣ってみたい!! 兵庫県・いかれポンチ46歳!!
関連記事 
漫画ダイナマイトの読者コーナー「ダイナマイトタイムズ」に現れた巨凶!! 兵庫県・いかれポンチ46歳!!

げ いやもう悪寒どころの騒ぎではなくて。漫画の感想を書くコーナーに陰毛提供女性の募集ですよ?
僕らみたいにネタでエロ劇画誌に投稿してる雰囲気でもないしね。ここまできたか、ダイナマイトタイムズ。
ナチュラルにここまで狂ってる人間が平気でそこらを歩いている兵庫県は、きっと危険なところに違いないですよ。

白 美女を釣ることではなく、あくまでもその陰毛でする鮎釣りが目的とは、なんという漢(オトコ)!
兵庫といえば姫路の「徒歩暴走族」、人外魔境であることは間違いないぞ!
このオッサンの圧倒的な潔さはある意味、フリチンで徒歩暴走族しているにも等しい。スピリチュアルフリチン。

げ 人気アイドルや女子ゴルファー、そしてお騒がせ女優等の陰毛で巻いた「彩」とか「桃子」とか「法子」が誰のことなのか言ってやろうか!!頭おかしいんか頭おかしいのんかッ!?
あ~もう・・・ここまで圧倒的だとぐうの音も出んわ。
・・・んで、コイツの何が恐ろしいって、あまりの邪悪さが編集部の脳を完全に溶かし、翌月の同コーナーにまで影響を与えた事ですね。
⑧-2
 

白 ふむ、ぶっちゃけ投稿数があまりに少ない場合、編集部でお便りを捏造する場合がないわけではない。
俺の居た「ガロ」は投稿多かったんでやらなかったけど。

げ へ~、やっぱそういうこともあるんですか。

白 でもここにおける「ダイナマイトタイムズ投稿戦士」通称“マイトガイ”の集結は惑星直列にも似た奇跡?

げ 確かにここまでくれば「マイトガイ同士は引かれあう宿命」と言えん事もないですが・・・
しかし甘い甘い!!奇跡はまだまだこんなもんじゃねえよ!?
見やれ!!俺たちのグランドクロス!!
⑧-3

12月号のAV当選者発表の欄に載ってた彼に、またもや致命的誤植!!
「小澤マリア アナル快感伝導師」を当てた兵庫県/いかれポ・・・
いや違う!!兵庫県/いかれチ〇ポ!!

白 伏せてる意味ねえし!!

げ だってこれはもうね、口に絶対に出したくないですよ。
底なしの才能にも程が有る。

白 …すっかりフリチンいかれちまってんじゃねえか(笑)。

げ ちなみにこの「いかれポンチ氏の感想」と、先ほどの「古田一也のはるな愛事件」は同じ号ですから。
漫画ダイナマイト2009年11月号は、我々好事家の間で伝説として永遠に語り継がれますね。



げ と、ここまで来てどうですか白取さん。チ〇ポだの何だのと「今一番口に出したくない日本語」を、いい歳した大人2名が連呼してキャッキャ言ってる現状は。

白 まあこの程度ならまだ良識ある一市民であると微笑を持って皆さんは…。

げ でもね白取さん、我が「なめくじ長屋」がどんなサイトか知ってるっしょ!?

白 ッッ!?
 
げ そう・・・手負い者は逃がさぬ!!許さぬッ!! 泣きっ面に井河隆志!!
まだまだチ〇ポ追い討ちじゃあッ!!
⑨
腕力まかせのMemento mori!! 
まさかのチュポチュポチ〇ポ!!
関連記事 

白 おおっ!何だこのへなちょこパンチ連打でノックアウト気分は!

げ 「チュポ チュポ チュポ」だと思ったら最後の左下の!!
何なんだろう。ここでそんなネタ挟んでもエロさが上がる訳でもなんでのないのに。

で、久々に過去記事読み返してみたけどこの旦那の
「女房とは冷えていて」
11_20091224014634.jpg
12.jpg
13.jpg
14_20091224014751.jpg
ってのも相当いいですね。

白 このリフ(ってギターじゃねえ)、考え無しだと思ってたんだけど確かに狙ってるくさい。3回目のバックのクロネコといい、4回目のLPガスと三輪車とかどうでもいい小道具。
そしてあの悪ふざけ、コイツは確信犯だぜ!

げ 確信犯だがそれほど計画的でもねえ!!ただの愉快犯だぜ!!

白 つーかエロなんだったらあんなリフいらないんだけどな。

げ あ、そうか。ローレンスって一般的にはエロ雑誌でしたね。
あと、井河隆志はシンナーをやめたほうがいい。




げ と、いよいよ次で最後ですね・・・ って、もう何やるかわかってるでしょ!?

白 来ましたな。とうとうここまで来てしまいましたな!!

げ はいもちろん。この言葉が、なめくじ長屋2009年の全てです!!
⑩
二人 ッッ!! 体位(ラーゲ)って言った!!

白 てか「ラーゲ」って昔のエロ本で見て以来で、エロバカ劇画以外では死語のはずなんすよね。

げ うん、未だに分からないですからね。何でドイツ語で言ったのかとか、そもそもラーゲって言って面白いのか
でもね、コレが全てなんですよ。
人に「エロバカ」って何?って尋ねられたら僕は自信を持ってこう答えます。 「それは美和剛作品のことだよ」と。

白 もし今後「小五 国語」教科書に「ラーゲ」って単語が出てきたら、間違いなくテキストは美和剛!そして日本沈没!

げ とりあえず上の画像が僕の知る限りでの「初めての美和ラーゲ」なんですが・・・
まあ今年の美和作品でやっぱり一番完璧なのはコレですね。
⑩-2
「逆転、開運性技」!!
レビュー前編 
レビュー後編 
どうですかコレ。エロバカがエロバカであるための自意識と無意識のバランスが尋常じゃないですよ。

白 来たねえ。今年のエロバカ部門ダントツ1位の超有名作!ってもその辺の奴らは誰も知らんだろうが。
発表する媒体とか読み手の気持ちとか、それらを計算する意識のかけらもなく、かといって何も考えてないかというと、いらんことだけを必死で考え抜いているッ!

げ そうなんですよ。その辺がそこらの「アダルトコメディ」とは一線を画すというか。
美和作品というジャンルを英語にするなら、「ハッピー・コミック」としか言い様がないという所以がここですね。

白 読む方はハッピーじゃないんだけどな!!
そこかしこに散りばめられる余計な気配り。やぶにらみの読者サービス。よかれと思ってにしてはひどすぎるエロ場面。

げ そして中盤の奇跡的展開を支える「間違ったヤケクソ感」!!
⑩-3
どうなっとるんですかこの家庭は!!
「会社が倒産→だから服を脱いでくれ」に感じる「中途半端に“言わなくても分かるだろ”的な夫婦愛」!!
お前ら会話の行間読みすぎか!! 「信頼関係・・・それが結婚です」、じゃねえっつ~のバカァ!!

・・・んで、10ページそこそこでこんだけの「無駄なだけ」の情報入れていざ後編へ!!って・・・

白 しかも「ラーゲって言った」レベルの連発じゃねえし!!
15_20091224015035.jpg
ダシェラとスンダラが凶!ヴァハナとブーシャが吉ッ!!


げ このコマなんかも相当ムカつきますよ!!
⑩-4
バカなりに「自分たちには明るい未来しか待っていない事を信じてる」というか。
ただ残念ながらコイツらが調子に乗っているときほど・・・
案の定、腰グキッ!!! バカかてめえ天罰だ!!

白 いかんいかん。マジメに読んで行くと脳の中がスカスカになりそうです。
それにしても「インドつながり」(ひょっとして繋がりもRJ?)の強引さ、
インド人の意味のないオネエキャラ設定。ひょっとしてホラれオチかと思わせておいて…
⑩-2
げ 「パカッ」だから!
いい加減にしろ!!
「パカッ」
⑩-2
じゃねえよいい加減にしろ!!真面目に読者をエロがらせる気があんのか!?どうなんだ美和センセイ様よお!!ちゅうかなあ、もうコレは作者・出版社レベルではなく業界全体の問題ですよ!! マンガつくりにかかわる者、全員五分刈り!! バリカン!!バリカン!!

白 いやまあちょ、冷静に…つかバリカンは勘弁。風邪ひくし。

げ あ~、いや・・・。 まあ冷静に。
でもマジな話、白取さんが担当してる漫画家がイキナリこんな「本気なのかウケ狙いなのか、50回死なないと分からんような原稿」持ってきたらどうなんですか!?

白 編集者的にどうこう言うレベルを完全に超越していますが、 本来山場となり得るこのシーン、「パカッ」
⑩-2
を五万歩くらい譲ってアリとしましょう、だとしたら「子供のような表情でキョロキョロする圭次」の描写は完全に不要!

げ ぼくもそうおもいます!! 

白 この作品の扉絵を見ても、奥さんと「東條さん」が意味ありげに描かれているでしょ。それなのに「東條さん」の登場の仕方もあっけないし、出て来たと思ったらなんーら駆け引きなくカーンターンに「パカッ」
⑩-2
だから!

 「パカッ」
⑩-2
じゃねえよ!!
ちゅうか今更だけど、当たり前の様に体位って書いて「ラーゲ」って言うな!!あと、「奇跡の無駄展開」っていう意味では、週漫SP10月号の「『秘密』の扱い方」も最強だったけど、長くなりそうなので今回は割愛。
レビュー1
レビュー2
レビュー3


・・・と、言いたい放題言ってますが、本当にいい作品ばっかりなんですよね。
ここまでのマンガが世の中に認知されていない意味が本当に分からない。

白 世の中に認知されてるマンガって、実はホンの一握りのメジャー作品中心ですしね。「万人に解るように」作られてるから、そういうものを面白く思うことにやぶさかではない。でも何かが足りない! と思う。

げ 「このマンガがすごい!2010」を見ても、「売れてる作品をもっと売る」方向に流れて行ってるように思えてならないし・・・

白 そうなんですよ。あんなもの出すんだったら、ジャンルごと・書店ごとのランキング載せりゃ終わりですよ。5、6ページで終了。

げ そういう意味ではエロ劇画の未来ってどうなんでしょうね・・・単行本にならない以上、99%が忘れ去られて便所紙ですもんね。

白 うん、「エロという装置」だけを見れば先細りかも知れませんな、確かに・・・。
エロ劇画の場合、その発祥が一般のマンガと違ってましたからね、もとが劇画だし。
50年代から貸本漫画でも大人向けのははっきり「ブルーカラー向け」を意識してたから。
普通は「大人になったらマンガを卒業する」のというが一般的だった時代、「大学生が漫画を読む!?」ってのが週刊誌の見出しになった(60年代中頃)くらいですから。

げ ウハハ。「漫画なんか読んでたら立派な大人になれないぞ!!」が地を行っていた時代ね笑

白 そう(笑)。なので、「大人のマンガ読み」に用意されてたのはエログロやハードボイルド系。
そしてここは重要なところですが、貸本屋に行くとそういうマンガは子どもでも読めた、ということです。

げ という事は、貸本屋というのは歪んではいますがある種の「性教育の場」でもあったということですかね!?
その時代には生を受けていない若輩なんでイマイチ感覚が沸きませんが。

白 「マンガ」に関しては言えるでしょう。俺より一回り以上年長だった妻のやまだ紫先生は、子ども心に貸本漫画で見た「忍者武芸帖」のシーンでエロティックなものを意識した、と言ってました。
つまりヰタ・セクスアリスというか最初からリビドーが二次元を対象に醸成されていく世代が、マンガによって育つ下地が出来ていったわけですよ。

げ ほ~。確かに「リアルの女性を見て性的に欲情する」より、アニメや漫画のキャラに「なんかよく分からない気持ちになる」方が早かった気がします。

白 でしょ? だれでも普通の少年マンガ誌とかアニメを見て、可愛い女性キャラにあこがれたり惚れたりする経験を持っているはずです、よほどの偏屈な奴じゃない限り。
手塚先生やトキワ荘世代にだって、メジャーなマンガにもちょっとエッチなシーンとかあったじゃないですか。もちろん版元がわも今に至るまでずっとそれを意識的に入れてるし、時々サービスしすぎてPTAだかに怒られたり。

げ あー、僕の世代だとガチガチで「電影少女」です笑 あと、「温泉ガッパドンバ」。

白 なるほど。「ウイングマン」なんかもう「ときメモ」かよ、としか思えませんしね(笑)。
俺の世代だともちろん池沢さとしとかですが、はっきり意識したのは細野不二彦とかでしたね(笑)。
でマンガでもエロに特化していった「エロ劇画」に戻ると、元々日陰だったがゆえに、実は絵柄も作風もめっちゃ自由でいろいろあったじゃないですか。 最初からPTAなんて気にしなくていいし(笑)。
もう30年以上も前からぶっ飛んでた作品はいっぱいありましたし、当時は多少のバカもエロのためには目をつむって貰えた(笑)。

げ 正直今でも目をつむり続けられてるんじゃないですか。殺意むき出しにしてるの、日本で僕だけだし(苦笑

白 確かに(笑)。それに何と言ってもマンガならではのダイナミズム、それもタガが外れてた清水おさむ先生の日本刀振り回して切りまくりとか小多魔雀史先生の脳内トリップ漫画とかを出すまでもなく、エロ劇画ってマンガの王道の影でずっと「あー日影で結構」という独自の発展を遂げて来たんですよね。
70年代は永山薫さんも書いてますが実写でもマンガでも「エロなんだったら何やってもいい」って時代だったし(笑)。


げ 「ヤケクソの積み重ね」が数十年続いていると。 
ここで地味に「美和作品の下地」が見えましたね。 「クビなんだから何やってもいい」と笑

白 そうそう、その「ヤケクソとタガの外れた自由」って、マンガにはとてもいい状態なんすよね(笑)。
80年代以降、リビドーの対象・はけ口としてのエロ劇画誌はどんどん美少女コミック系へシフトしていったのがエポックかな。村祖俊一先生が無理してロリマンガ描こうとして失敗されたのとか見ましたからね(笑)。
その後森山塔や遊人の出現など色ーんなことがあって、割愛しますが今はいわゆる美少女系成年コミック圧倒的優位になった。絵柄でいう「萌え」系は明らかにそのスタート地点がもう劇画からは断絶したところにありますけどね。

げ そんな中で大御所・ダーティ松本が恐るべきスピードで萌え絵に適応したのは面白かったけど、そこも割愛していいか笑。

白 あれは特殊能力…ってつまり、今こそエロもバカもひっくるめて純粋に「マンガ」としてエロ劇画を愛するべきではないのかと。メジャーだけがマンガじゃねえぞコラ、と。

げ そもそも僕の言うところの「エロバカ」という感覚はもともと日本人全員が持ってるはずのものですからね。漫☆画太郎作品のババアの乳を見て「エロい」と思う人なんていないでしょうから。

白 エロってバカと紙一重というか、一体だから「エロバカ」は正しい
でもそこに作為や計算が入るエロバカはマヌケなだけで、愛すべきものになってしまう。愛していることと怒りとか憎しみみたいなものがセットになるのが、エロバカ読後感ですから。まあ好みって言われりゃそれまでですけどね(笑)。
「このマンガがすごい!2010」とかを見て、ねらーも含めたネットの数多くの「マンガ読み」たちほとんど全員が「おかしい」って激怒した(笑)。つまりみんな結局は「好み」・「好き嫌い」。消費者なんだから勝手でいいわけで。

げ もちろん、上位に入った作品に対して異論はない上での話だけれど、僕みたいなのから言わせれば「単行本だけが漫画か!? 1度だけ小爆発を起こして燃え尽きていく美しい読みきり漫画に価値はないのか!?」と思ってしまう。

白 その通り!
 
げ 「売れてる漫画をみんなで楽しく語り合う」のもひとつ。「自分だけが知ってる“とっておき”を探し出す」のもひとつ。
でも業界自体が前者の楽しみ方だけを推して、これ以上2極分化(とは言わないだろうけど)が進んでしまうと本当に「4大少年誌と人気同人作品集、あとはパチンコ原作のコンビニコミックスだけ」という日が来てしまいそうで。

白 それは結局マンガ全体の衰退ってことですよね。だったら俺たちも光のあまり当たらないところを、そしてエロバカという愛すべきバカたちへの愛を叫ぼう、と。ナショナルアーカイブを作るなら、エロ劇画も入れろと声を大にして言いたいですね。

げ もっと言うなら「光が当たらないから救い上げたい」を越えて「開運ラーゲはバクマンと同じぐらい面白い!!」と、胸を張って言える世の中にしたい。

白 短編なのにあの破壊力は局地核に匹敵する!

げ 開運ラーゲという言葉が出たところで話は美和作品に戻りますが、僕が美和作品(及び全てのエロバカ劇画)に抱くこの思いって果たして「萌え」なんですかね!?

白 美和作品のジャンルはげウさんの言う「ハッピー・コミック」って考えると、たくさん「萌え」要素ってありますな(笑)。

げ 「ハッピー・コミック」あるいは「ションベン・オペラ」ですね。 
なんて言うんですか!?この「愛おしいんだけど殴り殺したい」・「抱きしめたいというよりは絞め殺したい」という気持ち。最初のダルビッシュの時に言った、「ありがとう」と「死ね」を丁度半々でブレンドした感情を表す日本語。
結局、僕がここまで毎月苦しんでるのは、この感情を一言で表す日本語が無いからなんですよ。

白 「アンビバレンツ」なんてインテリが言う言葉がケツまくって逃げ出しそうな、この熱い思い。

げ 夏ごろから必死に考えたところで、「萌え」に対する「荒れ」という表現。
「メガネ萌え」的なニュアンスでの「ラーゲ荒れ」。 「属性」に対しての「毒性」。
今のところこれが一番近いですかね。

白 いいっすねえ(笑)。 「俺いま美和荒れなんだ」とか「イヤ俺は冨田の男のイキ顔使い回しに荒れちゃって仕方ないんだよ」とか。

げ 「林昌也のトーン使いはいつ見ても荒れるよなあ」とか、「漫画ダイナマイト編集部の芸能知識に俺、もう荒れ死にそう!!」とか。

白 アキバに「荒れ喫茶」が出来たりして。ウエイターが「バァッ」と開チンして「今日は何がご希望でやんすか」(笑)
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げ ギャハハ!! 「バッ バケモノみたいにでかいメニューだ!!」 「このカフェで3時間もゆっくりすれば病み付きになるでやんす!!」 

白 で当然メニューが全部RJ

げ 「カフェテ」・「エスプッソ」・「フレントースト」・夢は膨らみますね~!!
いや~、ホントにいいなそんな時代が来たら。
 
白 そんな時代が来たら確実に日本滅亡。でも「萌え」がここまで「普通」になってしまったんだから、ひょっとしてあり得ますよ。
 
げ よっしゃ!! とりあえず「買わない宝くじは当たらない」理屈で、僕は今日からやるだけやってみますよ。
あと数ヶ月で「エロバカ劇画専門」に移行して1年、そこで一応の「下地が出来た」という事にして、その後は色々と外に向かってアピールしていきたいですね。
啓蒙の場を与えてくださるんであれば、どこにでも殴りこみに行こうかと思います。
2010年中に「漫画ブロガー側にエロバカ浸透」→次々と現れるライバル達と切磋琢磨しながら2011年中に「一般の漫画好きの方に浸透」→2012年には月刊エロ劇画誌を新創刊させる勢いで。
もちろん「美和作品のエロバカホラーを、ホラーMで発表」という奇跡に向けても同時着手していきますし、あとはナリタ師と「兄弟になってみる」という意味で、ドルショック竹下に相手してもら(以下自粛

白 大きく出たなー!! でもエロバカ劇画専任(?)はそうそういないし、いても前面に出て来ないから、げウさんが先頭走ってますよ!ただしフリチンだけど(笑)

げ まあ何やかんやとでかい事言いつつも、日々の更新を一番大事にしたいですね。結局、今年一年応援してくださった読者の皆さんが一番大切ですから。
白取さんの方はどうですか!?

白 俺の方は、亡くした妻…やまだ紫の復刊を進めることと、今まで通りマンガはメジャーだけじゃないし、時代を超えて評価されるべきものもあるという、当たり前のことを言い続けていこうかと。

げ その意味では、途中も出て来たように「同志」ですからね。

白 なので「劇画 ウるふ」創刊号までは生きてないといけないなーと思っております。何かお手伝いできるといいんすけどね(笑)。

げ ありがとうございます。遊びだけどマジなんで、そのうち本当にお願いする日が来るかもしれませんよ笑
・・・いやしかし、このまま何時間でも続けられそうなんですが今年はこの辺で締めときましょうか。
  
ということで、なめくじ長屋2009年総括企画 「このマンガがひどい!2010」今年はこんなところで!!






げ ・・・でね、2012年に新創刊予定のエロバカ劇画誌、創刊号の巻頭カラーは水島新司に依頼したいんですけど。
「ドカベンの脱・童貞」を描くSAGA編。なんかアテ無いですかねえ・・・?

白 バカかてめえ!! みずしま聖でガマンしとけ!!
(以下、酔っ払い2人の与太話が数時間・・・








ゆらりうす色―やまだ紫選集ゆらりうす色―やまだ紫選集
(2009/12)
やまだ 紫

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しんきらり―やまだ紫選集しんきらり―やまだ紫選集
(2009/11)
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性悪猫性悪猫
(2009/10)
やまだ 紫

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セリーヌの財布 #EBUSheBA|2013/11/02(土) 13:54 [ 編集 ]
セリーヌ
げウ #-|2010/01/09(土) 10:55 [ 編集 ]
おおめしサン 
おお、ありがとうございます!!
白取さんに無理言って付き合ってもらったんですが、ラーゲが本当にアレですからねえ。
この人の作品は毎回この水準で殺したくなるから最高ですよ。

嘆きの天使は、本当に残念ですが、1巻がもっと売れたら可能性も・・・あるのかなあ!?
アシスタントの方の作品も期待してます!!
またお越しください!!
コメントとかもらうと嬉しくてうねります。
おおめし #-|2010/01/09(土) 06:22 [ 編集 ]
初めまして。
クリスマスの頃にツイッターで白取さんにオススメされて見に来ました。お正月とか仕事始めで読めないままでしたが、やっと読めましたー。いやー、すんげーワロタです。ラーゲも素晴しいけど、「ラーゲをチェンジ」の言い回しがたまらんです。他のページも少しづつ読ませていただきます。
他のページに書いてあった話ですが、『嘆きの天使』の2巻が出なそうってマジですか? ガーンです。雑誌、残してあったかなー。ホラMというと、今度、うちでお手伝いしてくれてるアシスタントさんが『ホラーM』でデービュするので、もしもこちらで取り上げられたらと思うと、ドキドキです。
げウ #-|2010/01/01(金) 01:49 [ 編集 ]
nakatsuさん 
いや~、完全にボランティアでやってもらったからゲストの都合にもよりますが、ドル嬢&白取アニキは固定メンバーでお願いしたいなあなんて。
nakatsu #zC2.WDUU|2009/12/31(木) 22:05 [ 編集 ]
「このマンガがひどい!2011」は是非美和剛氏と培養液の富田氏もゲストに!
げウ #-|2009/12/28(月) 23:53 [ 編集 ]
円達磨サン 
どうも毎度です。
彼は天才です。
ぜひ、ひっとらえてください。
円達磨 #OzsWmzus|2009/12/28(月) 08:52 [ 編集 ]
お久し振りです。

いかれポンチと来て、まさかと予想しましたが、予想が当たってしまいました。
ある意味的を射た間違いだけに、神がかっています。
げウ #-|2009/12/27(日) 09:09 [ 編集 ]
しらとりサン 
いや~、本当にご協力ありがとうございました。
オフレコ部分でも貴重な話が聞けたり、個人的にも異常に楽しかったです。
「劇画 ウるふ」・「コミックラーゲ」・「実話・コミックハッピー」など、どうしようもない候補が上がっていますが。
ドル嬢にも今度は仕事として執筆依頼せねば笑
また何か面白い遊びを思いついたら遠慮なくお誘いしますんで!!
げウ #-|2009/12/27(日) 08:59 [ 編集 ]
人面犬氏 
ありがとうございます。
とりあえず、エロ劇画というジャンルが「まだある」ということはアピールできたと思うので、2010年はなんとか週漫SPの売り上げに貢献して、美和作品の単行本化にむけての後方支援が出来ればと思います。
しらとり@京都 #-|2009/12/26(土) 20:30 [ 編集 ]
とりあえず、生きていれば「劇画ウるふ」創刊号のロゴは俺が作りますよ。いや他の奴にやらせるわけにゃいかん!ということで皆さんに感謝!
人面犬 #p46NVFl2|2009/12/26(土) 11:17 [ 編集 ]
爆笑続きの四日間でした。
ありがとうございました!!
エロ劇画ムーブメントの「夜明け」を告げる記事になったと思います。
会社帰りの電車の中で、いつもは『日刊ゲンダイ』を読みながら世の中を恨む私ですが、この四日間は『なめくじ長屋』が最大の楽しみでした。
さてさて、来年はどんなエロ劇画が出現するのか・・・ダイナマイトタイムスの暴走は・・・ローレンスの独走態勢は続くのか・・・、気になって夜しか眠れません。
やはりここはエロ劇画雑誌の「新創刊」に望みを託したいと思います。
私自身、ブログ運営者として大いなる刺激を受けました。
劇画狼様に負けるとも劣らない記事を書きたいと思います。
げウ #-|2009/12/26(土) 06:48 [ 編集 ]
つん氏 
ありがとうございます。
ちゅうか、来年もいい夢~、とかまだ言わないで。
今年もまだ1週間あるし、普通に更新するから。
今回は、プロのお二人に快く協力してもらえていいものが作れたと思いますが、最終的にエロ劇画が流行ってくれないと、彼らを差し置いてウチのブログだけが注目されてもなんの意味もないですからね。
げウ #-|2009/12/26(土) 06:39 [ 編集 ]
ジョジョ氏 
後半ちょっと長くなりすぎましたが、言いたいことはパカッと詰め込んだのでまあいいか。
千葉出身とか、それ以前に苗字が千葉とかいうやつはろくなのがいない説。

最後まで読んでくれてありがとうございます。
げウ #-|2009/12/26(土) 06:35 [ 編集 ]
無法師 
「劇画 ウるふ」もしくは「コミックラーゲ」は全国の書店で2012年夏ごろに発売予定です。たぶん。

豪華執筆陣
巻頭カラー 水島新司
その他、美和剛・三条友美・井河隆志・冨田茂・青山一海・吉浜さかり・成田アキラなどの豪華メンバー。
げウ #-|2009/12/26(土) 06:30 [ 編集 ]
nakatsuさん 
春以降、完全に美和およびエロバカも捧げましたからね。
ラーゲ、流行ればいいと思います。
古田一也はコマ単位で分解すると完全にチャンピオンですからね。死ねば良いと思います。
げウ #-|2009/12/26(土) 06:27 [ 編集 ]
エロマガ氏 
アクセスがある程度増え、新規の方が多く見てくれている状況のまま、12/29発売の週漫SPの記事を書けることを幸せに思います。
げウ #-|2009/12/26(土) 06:25 [ 編集 ]
た さん 
ありがとうございます。
一方的に好きな漫画の話をしただけなので、後半は勝手に盛り上がりすぎてすいませんでした。
ドルショック竹下嬢の力もなければ今回の荒れはなかったです。
げウ #-|2009/12/26(土) 06:21 [ 編集 ]
7Cさん 
伝わる・伝わらないの問題ではなく、使いたい・伝えたいかどうかだけの問題です。
とりあえず、荒れとラーゲは日常的に使っていこうかと思います。
げウ #-|2009/12/26(土) 06:19 [ 編集 ]
Bくん 
たくさんの人の見てくれる中でラーゲって言えてよかった。
個人的にはもうそれだけです。
どるやまにも感謝です。
つんぐーすか #-|2009/12/25(金) 21:33 [ 編集 ]
4日間お疲れ様でした!

漫画に限らず口当たりの良い事が世に出る最低条件としてしまっている昨今、
エロバカ劇画の不愉快すぎて注目してしまう魅力は本当に豊かなモノの楽しみ方であると思い知りました。

エロバカによって『癒しより怒り』の世が来ることを願いつつ…来年もいい夢見させてもらいます!


ジョナサンジョーンズ #-|2009/12/25(金) 20:06 [ 編集 ]
いやぁお疲れ様でした!
あまりに「パカッ」が続くんで一応17歳の僕としては欲情しようかしまいか迷ったのですが、僕の陰茎は反応しませんでした。ありがたい事に。
でも後半の白取氏との劇画論がかなり良い物になってるあたり、やっぱりげウさんは劇画が好きなのが伝わってきて、クリスマスに特にイベントが無くてもあんまり切なくなりませんでした。

しかしドルさん同郷民だったんか・・・知らなかった・・・
無法UFO #-|2009/12/25(金) 12:33 [ 編集 ]
何だろう!このオイラの中を駆け巡る感覚!
このバカ野郎二名の“漫画に対する純粋な愛”!
オイラ迂闊にも感動したヨ!やっぱ今、世間には愛が足りない!
まさかこのブログ読んで感動する日が来ようとは・・・
・・・てゆーか、ドル様やっぱカッコイイ♪
劇画ウるふ・・・創刊、待ってるゼ!
nakatsu #zC2.WDUU|2009/12/25(金) 05:34 [ 編集 ]
「美和剛は?」と思っていましたが、やはりトリにきましたか!
4日連続で最高でした。お疲れ様です。

「体位」を別格として、今年の"最低カット"はやはりこれでしょうね?
いくらなんでも「はるな愛」は勘弁…。
エロ満賀道雄 #-|2009/12/25(金) 04:34 [ 編集 ]
美和先生、死ねがとう!
た #-|2009/12/25(金) 00:29 [ 編集 ]
まんま送信してしまいました、神の手か・・・
クリスマスの夜にこんな素敵な企画を繰り広げていただいたお二人に
感謝の気持ちで一杯です! お疲れ様でした!
7C #-|2009/12/24(木) 23:45 [ 編集 ]
使いたいー!でも誰もわからない!ww
ブロッケンくん #-|2009/12/24(木) 23:08 [ 編集 ]
お二方、お疲れ様です。

「あれほどインパクトがあった美和作品が、クローズアップされてないな」と思ったら…
個人的に、美和作品は「エロバカの陽のお手本」と思ってます。

陰のお手本は、数えあげたらキリがないので割愛。
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