なめくじ長屋奇考録ホラーM　2月号。よく分からないけれど、びっくりするくらい力技のオチは素晴らしいと思います。

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ホラーM　2月号。よく分からないけれど、びっくりするくらい力技のオチは素晴らしいと思います。

2010/01/08 03:39｜ホラーM｜TB：0｜CM：7｜▲

奇数月の6日を過ぎたので、皆さんもうとっくに購入なさっていると思いますが、

ホラーM　2月号発売してます。

ということで今月も適当に。

うえやま洋介犬｢マガサスビヨリ｣ではママを絞め殺すリーチちゃんに酔ってください。

今月からは押切蓮介の新連載、

｢椿鬼｣が連載開始。
ミスミソウ終了の翌月からの寓話読みきりシリーズの世界観を引き継いでのこの作品。
今のところ｢普通に面白い｣のでウチで特集を組むかどうかは未定ですが、読んで損なし。
で、この話は前号の｢紅の谷｣の続きになるんだけれど、

名言｢要らんずええええ｣が、

今月も見事に。コレも流行ればいいのに。

西岡兄妹｢神の子供｣は、

扉絵をめくったらまたBLでどうかと思います。やったあ。

だがそして殺す!!
え？次号で最終回なの!?　5月あたりに単行本が出てくれるといいのだけれど。

今月号のお気に入りはなんと言っても成海圭　｢闇の漫画家｣。
第23回新人漫画大賞佳作受賞作ということ。

ストーリー的には｢とあるホラー漫画家が、真の恐怖を描くために殺人を重ね、被害者の血で原稿を描くうちに紙面に呪いの力が宿り･･･｣というものなのだけれども、
とにかくもう全力っぷりが気持ちいい。

｢もっとよおおおおおおッ!!｣
そしてズブ!!

｢刺して引き下げる｣のを、迫力重視で1コマに短縮。この思い切りの良さは素晴らしい。

で、

｢人のあたたかさ｣に気付く方法が惜しい。
そんなこんなでこっちもマトモに付き合っていられないから中盤を思い切り良くとばして、

ラスト5ページは圧巻。無茶苦茶すぎる。
バカでどうしようもなくて、しかも何故かなんの説明も無いままに岸辺露伴越えを果たすし。
｢新人なのに｣なのか｢新人だから｣なのか分からないけれど、びっくりするくらい力技のオチ。
素晴らしいと思います。

と、コールドアパートメントは今月で終わり、神の子供も来月で終わり、三家本作品はしばらくビームに行ったきりになるし、三条友美作品もなかなか載らない･･･何だかなあと思っていたところに朗報!!